このブログでは便利な移動手段を全く使わず気持ちよく生活ができるかを8年間実証している私の方法を伝授いたします。
前提にあるもの
まず最初にお断りしておきますが、私の実証はある程度交通の便がいいところに住んでいるという前提があります。また、現在一人暮らしです。(家族はいますが)どんなところでも適用できる方法ではないので、そこのところはご了解ください。
便利な移動手段がない生活をする為には、ある程度準備が必要です。1.準備のポイント、2.実際生活してみたポイント、3.お金の面でのポイントの3ポイントに絞って解説していきます。
全部徒歩の生活準備
それぞれ解説していきます。
準備編
①仕事場に近い場所に住む。
まず会社勤めをされている方は通勤に時間が掛かったら、それだけで疲れてしまいます。
朝はバス、或いは電車の発車に間に合うように家を出るだけでも、かなりのストレスになりませんか?
基本、歩いて10分の場所に住む事によってそのストレスから解放されます。遅刻も減ります。
仕事が終わったあと無駄な寄り道をしたり、上司や同僚に付き合うこともなくなります。
ひいては、自分の時間が増えて、やりたい事、「映画を見る」とか「将来の為に勉強するとか」「大事な人と時を過ごすとか」ほんとに限りある時間を有効に使えます。
②住むところはわがままを言わない。
住むところは雨風が凌げれば十分です。
キッチンがとか、水回りがとかって言い出したらキリがありません。どこでも住めば都です。
それよりも、そこに住んでいかに快適に過ごす為にはということを考えた方が、心のためにもいいです。家賃も安い部屋で十分です。
どうしても、もっといい部屋に住みたいと思ったら、安いところに住んでお金を貯めることです。URとかが安いですね。
③生活圏にスーパーがある。
このポイントはかなり重要です。
生活圏にスーパーがなかったら遠いスーパーまで行かなければならなくなるし、ちょっと買いだめとかもできなくなります。徒歩圏内で(半径3~400m)スーパーがある場所を探しましょう。(因みに私のところは100mの場所にスーパーがあります)
生活してみた現況編
①どこに行くにも徒歩、健康に良い。
当たり前ですが、移動手段がなければ全て徒歩になります。
最初の頃はやはり億劫でした。
ですが、これも慣れてくると反対に「今日も徒歩」、
身体を動かすことがとても気持ち良くなってきます。今は、いろんなアプリで1日の歩数を測れます。
是非一日10,000歩を目指して歩きましょう。足腰を使っていれば、老けることもありません。この時、呼吸の仕方は大事です。肺にいっぱい酸素を入れてしっかりと吐き出しましょう。
続けていけば2kmくらいの距離はなんでもなくなりますよ。
②街の匂いを直に感じられる
車に乗っていたら、街の雰囲気や匂いは感じられません。
歩いていたら、あっ!こんなところに枇杷の木があったのかとか、家の近くにこんなお店があったのかとか、いろんな発見があり五感を刺激してくれます。これは、ひいては老化を防いでくれます。ほんとに楽しいですよ。
(面白いエピソードをひとつ紹介します。)
家の近くに幹線道路があるのですが、植栽の木々の間に一本だけ枇杷の木が有ります。ある日その前を
通ったら美味しそうな枇杷の実がたくさんたわわに実っていました。これは、[鳥たちのご飯だな〜]なんて思っていたら、その三日後にそこを通ったら見事なくらい全ての枇杷がもぎ取られていました。どこかの人間様がとったのね。鳥たちには災難でしたが)
③無駄なものを買わなくなる。
車があると、例えばショッピングセンターに行った時本当は必要ないんだけど、車できているから買っちゃおうかと要らないものを買ったりしませんか。
これが、徒歩だと普段の買い物でいっぱいで余計なものは持てなくなります。故に、無駄なもの必要ないものは買わなくなります。
④車を運転するストレスを感じなくなる。
車、バイク、自転車を運転される方は毎日かなりストレスを感じていられると思います。
割り込みをされた、前の車がトロトロしている、指示器を出さずに進路変更してきた、渋滞でいつ目的地に着くのかetcほんとに車を運転していると想像以上のストレスですよね。
そのストレスが仕事に影響したり、家に帰ってもスッキリしなかったりと精神衛生上とてもよくないですよね。
これを徒歩に変えれば綺麗さっぱりおさらばできます。
⑤街で顔見知りの店ができたり、サービスをしてもらえたりする
生活圏が徒歩圏内になるので必然的に買い物、お店等も近くに行くことになります。
すると、顔見知りになったレジの方とか、商店のご主人とかに声をかけてもらったり、笑顔で対応していただけるだけで、気持ちが和みます。
因みに私はどっちかと言うと人見知りの方ですが、そんな私でも気持ちよく受け答えができます。
⑥公共交通機関のみなので、どこに行くにもある程度、予定時間がわかる。
車やバイクの良いところは家からすぐに乗り物に乗れることです。
ただ、目的地に予定時間に着くには少し早めに出たり、速度をあげたりして調節しなけれがなりません。
しかし徒歩では、乗る予定の交通機関の発車時間が事前に分かっているので、その時間に合わせれば余程のアクシデントが無ければ予定時間に着きます。
これはストレスを感じないですよね。車で出かける時間が遅れて家族と喧嘩になったりしたことはありませんか?
⑦車、バイク、自転車に乗らないので事故を起こすリスクがゼロ。
自分で乗り物を運転しない限り、事故を起こすリスクはゼロです。(事故に巻き込まれるリスクはゼロにはなりませんが)
ここが、もっとも大事なところです。皆さん、自分だけは事故を起こさない、巻き込まれないと思っていらっしゃるでしょうが、それはたまたま、今まで奇跡的に会わなかっただけです。
事故は加害者になっても被害者になっても良いことはひとつもありません。このポイントは大きいですよ。
⑧寝坊したら確実に遅刻する。
これは、避けられませんね!会社に近いだけ安心してギリギリまで寝てますので!
あっ!と思ったときに起きても完璧間に合いません。まだ、交通機関を使われている方のほうが余裕を持って起きられるので安心ですね。
因みに私は、一年に2回は遅刻してます。
⑨基本的にネット環境があれば困らない。
これは、一人暮らしにとってとても大切な項目です。
やはり、一人では持てない買い物とか、まとめ買いしたい時とかは、車があればなあ〜と思うことも有りますが、日数だけ考慮すればネットで十分間に合いますよね。
それに今は家にいなくても玄関とか専用ボックスとか、指定したところに置き配をしてくれるので家にいなければというストレスもないですのね。
車なしバイクなし自転車なし
お金編
①車にかかる経費が全くかからない
皆さん、車一台に掛かる経費って計算したことありますか?
軽自動車で試算してみますね。値段の幅は有りますが平均値で150万円で計算します。
車両価格 1.500.000円
軽自動車税 10.800円
自動車重量税 2.500円(エコカー)
消費税 150.000円(オプション等は入れずに)
自動車保険料 19.730円(24ヶ月分)
リサイクル料金 6.000~16.000円
車両届出の手数料 10.000~30.000円
車庫届出の手数料 10.000~20.000円
納車費用 5.000~30.000円
希望ナンバー代行費用 5.000~10.000円
任意保険料 30.000円~内容によって違う
これらを全て足すと(幅がある費用は一番安い金額で計算)
1.749030円です。車を購入するだけでこれだけ掛かります。あとは、毎日乗るか,月に数日乗るかで変わりますが、ガソリン代が掛かってきます。因みに1ヶ月に一回 40リットル(単価¥160で計算)を使うと年間¥76.800円掛かります。更に行った先での駐車場代等も掛かってきます。
凄いですね。車を所有するってものすごい経費が掛かりますね。
単純に1ヶ月で割ったら(ガソリン代を入れずに)約¥140.000円前後のお金が必要になってきます。
収入がこれからも増える予定があれば良いですが、そうでない場合は考え直す良い機会かもしれませんね。
徒歩生活をすれば一銭も掛かりません。
②バイクにかかる経費が全くかからない。
ちょっとバイクの経費も試算してみますね。(原付バイクで)
車両価格 ¥170.000
消費税 ¥17.000
軽自動車税 ¥2.000
自賠責保険 ¥7.060(一年の場合)
任意保険 ¥20.000(概ね年額)
メンテナンス費用 ¥20.000~30.000(年間)
これらを足すと¥216.060 維持費¥20.000~30.000 プラスガソリン代
私の1ヶ月収入のほとんど使うくらいの経費です。
こちらも徒歩生活をすれば一銭も掛かりません。
③自転車にかかる経費が全くかからない。
自転車は電動を買うか量販品を買うかでかなり費用に差が出ます。
また、近年では自転車事故による賠償がかなり高額になってきています。そうゆう意味でも徒歩が一番です。
④持ちきれないものを買わなくなる
これ、ほんとに徒歩の特権というかとても良いところです。
買い物に行って余計なものまで買って、帰りにひ〜ふ〜言った覚えは有りませんか。
買う時は、必要だなって思うのですが袋詰めをしているときに買いすぎた〜と後悔をしても後の祭り。なんとか持って帰らないとなりませんよね。
そういう経験をすると、その時に本当に必要なものしか買わなくなります。また、買う前から必要なものを考えていくので、買い物時間の短縮にはなるし、陳列してある魅力ある商品にも手を伸ばさなくなります。
節約にもなって良いことづくめです。スーパーは誘惑が多すぎますものね。
⑤あるもので生活するようになる。
上記のようにスーパーに行っても必要なものしか買わなくなるし、広くもない部屋に無駄なものを置かないようになります。物ってあまり意味がないんですよね。
物より、徒歩の生活によって浮いたお金や時間を自分の気持ちを充実させるためとか、人のために使いたくなります。
生きてきて今まで知らなかった事や、知らなかった土地に行ってみる、会った事もなかった人達に会ってみる、そんな形で時間、お金を使いたくなってきます。
⑥お金管理がしっかりできるようになる。
皆さんも家計の管理って苦手じゃなかったですか。私も、家族といる頃は任せっぱなしでした。必要になった時にその金額を貰っていましたから。これって、子供の小遣いと変わらないですよね。
これが一人の生活になったら、否が応でも自分で管理しなければなりません。光熱費から食費、日用品費等まで。ただ家計管理を自分でするようになると、使える金額が明確になって反対に気持ちがとても軽くなります。
又、光熱費も家計の費用も携帯のアプリで今は簡単に管理できます。面倒がらずに、使ってみてください。
まとめ
いろいろなポイントを書きましたが、50歳を過ぎたら今までの価値観とは違う生き方をしてみましょうと言う事です。よく言われるのが「人生は一度きりだから」。
そうなんです、一度きりだからこそそれまでの価値観を変えてみるチャンスなのです。今までがこうだったからとか、もう歳だからとかって言ってしまうとそこで成長が終わってしまいます。
何でもかんでも挑戦すれば良いわけでは有りませんが、ちょっとでも今の自分と違う自分を試してみよう、という気持ちを持ってみてください。できない理由を探す前にやってみる事です。
その第一歩として「車なしバイクなし自転車なし全部徒歩で暮らす生活」という選択肢を是非取り入れてみてください。新しい未来が見えてきます。
この記事が皆様の生活の一助となれば幸いです。
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